木本 克彦
神奈川歯科大学 教授
歯学博士
専門は歯科補綴学。
1987年神奈川歯科大学歯学部卒業後直ちに神奈川歯科大学歯科補綴学教室に入局。
2000年米国カリフォルニア大学ロサンジェルス校歯学部に留学し、インプラント義歯の咀嚼機能に関する研究に従事。
その後神奈川歯科大学顎口腔機能科学講座講師を経て、2007年4月から神奈川歯科大学教授。
日本補綴歯科学会指導医、日本補綴歯科学会代議員、日本顎関節学会指導医、北米神経科学会会員、IADR会員。
1995年奨励論文賞(日本補綴歯科学会)、2004年中堅優秀論文賞(日本補綴歯科学会)

口腔環境の変化が高次脳へ何らかの影響を及ぼしていることは、補綴臨床の場で示唆されているもののその詳細はいまだ不明である。このようなことから本研究室では、歯の喪失や食物性状の相違といった口腔環境因子の変化と脳内の神経伝達物質やフリーラジカルの動態との関連性、あるいは神経新生率の変化について、海馬を中心に動物実験を行っている。一方、人を対象とした臨床研究では、インプラントを含めた補綴治療によって回復した咬合咀嚼機能が、高次脳へ及ぼす影響についてfMRIを用いて分析を行っている。